2017年04月09日

自己評価ばかりがインフレする日本


  これも「右傾化」なのか?やたらと日本を自賛するネット記事が多い。ややマンが的な感すらあるが、「海外が日本を称賛してる」と連呼するこんなサイトが典型例です。


  実はこのサイト、かつての私のお気に入りで、通勤途上の電車の中でよく読んでいたものです。内容は日本人の真面目さや洗練された文化、発想のユニークさ、ユーモアに感嘆する外国人の意見をまとめたもので、日本人としては極めて心地よいものです。


  実際、日本が好きという外国人はたくさんいます。ネット上でアジア人が集うサイト(英語)に参加した際、自分は日本人だと言うと「Cool!(カッコいい!)」という反応が返ってきて驚いたことがあります。


  しかし、「(1)日本が好きな外国人がたくさんいる」が事実であっても、「(2)大半の外国人が日本に好感を持っている」とは限りません。例えば、日本好きな人が海外に1億人いたとしたら、(1)は疑いなく正しいわけですが、(2)はどうでしょう?世界人口は70億人ですから、1億人は「大半」とは言えません。従って(2)は正しくありません。しかし、(1)の事実をもって、(2)も正しいと誤認している日本人がたくさんいるように思われるのです。


  つまり日本人が日本を過大評価している、というわけです。


  このような過大評価は私にとっても他人ごとではなく、例えば『品質イメージ、「ドイツ製」1位に物申す 日本製はカナダ製より下の8位』といった記事を見るたび、記事の著者同様に、私も落胆にするわけです。


  私は現在、50代ですが、私が少年時代、つまり70年代の日本人は実に謙虚な「日本観」を持っていました。「日本はアジアの片隅のちっぽけな国」「資源に乏しい貧しい国」といった「小国」イメージです。当時、高度成長の最中ながら、まだ「先進国」とは呼ばれていないころです。



  それが80年代半ばにもなると、いつの間にか日本は「先進国」で「経済大国」になってしまいます。



  もちろん、その地位を得た背景に日本人の勤勉さや知的な面での優秀さがあったのでしょう。しかし、東西冷戦の中、かつての敵国を極東の戦略拠点として繁栄させる必要に迫られていた超大国アメリカ、といった日本にとっての追い風もあったはずです。


  80年代の頃でしょうか、「日本人はもっと自信を持っていい」という意見を多く耳にしました。しかし現時点では、日本人の自信は過剰なものっではないでしょうか?


  一つには日本人が中国を見る目です。自国の10倍の人口を擁する大国を過小評価していませんか?フィリピンのあの強気な大統領ですら、「中国のような超大国と軍事力で戦う力をフィリピンは持たない。従って、フィリピンは外交を通して両国間の問題を解決してゆく」と明言しています。


  一方、日本はかつての成功体験が忘れられないのでしょうが、いまだに軍事力で中国に対抗しようとしている。しかも米国の軍事力で。(笑)



  日本にとって中国は確かに脅威であり大いなる懸念ですが、日本人による日本の過大評価も極めて危険と思います。



  ところで、あっちもこっちも桜満開ですね。やや息苦しい話になってしまったので、お詫びに貼っておきます。(笑)




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ラベル:日本人
posted by eba at 06:28| Comment(0) | 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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